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野分過ぎ涙と笑ひの服部剛

小山正見

写真の左側が詩人の服部剛である。
運良く、台風が過ぎた。17日(土)夜7時から服部剛『我が家に天使がやってきた 小学校編』の出版記念朗読会が、日暮里谷中のライブハウス「ムジカ」
で行われた。台風が過ぎてよかった。
会場にはすでに20人近い人が集まっていた。
服部さんの一人息子はダウン症という病気を持っている。彼と共に生きた生活を描いた『我が家に天使がやってきた』を僕は感動を待って読んだ。
その第二弾が本書である。息子の周君への想いと共に詩人としての服部剛の成長を示す詩集だ。
普通の出版記念会だと、出席者一人一人が賛辞を述べるのが普通だか、この日の出版記念会は違う。服部剛の詩を朗読すると共に、自作の詩も読む機会が与えられるのだ。自分だけが生きるのでなく、他の詩人も生かす。共に生きるという姿勢が明確らにされている。
僕は読む詩がないので、賛辞だけを述べた。
服部剛は希望の詩人だ。どの詩にも必ず希望が述べられているからだ。彼は決して希望を手放さない。
詩句を書き抜き、読み上げた。

同じ姿勢で眠る妻と我が子
盲目の人の白杖
見えないボール
百万ボルトの微笑み
病院で聞くバッハのアリア
「あなたも詩人やっているじゃないと」言ってくれる奥さん
格闘する妻の唸り声
キラリンとした目
この子に無条件の愛を
パパとママと君がいる存在そのもの

読み上げながら目頭が熱くなってきた。
出版記念会は夜遅くまで続いた。

『天使が我が家にやってきた 小学生編』ぜひ読んで欲しい本である。
明眸社刊1200円+税
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