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一時を緑の雨を眺めつつ

小山正見

いつの間にか、どこに行ってもスタバだ。ぼくは酒は飲まないので、喫茶店に行く。別にコーヒーが好きな訳ではない。味もほとんどわからない。自宅に居てコーヒーを飲むことはほとんどない。喫茶店では、何か注文しなければならないからコーヒーを頼むだけの話だ。
大昔は、喫茶店と言えば純喫茶や音楽喫茶だった。それが衰退して、立ち飲みのコーヒースタンドが現れた。それがドトールだったと記憶している。
セルフサービスで椅子がない。正にコーヒーを飲むための店だった。
それが、日本人に合わなかったのか、そのうちに椅子とテーブルが置かれるようになった。ドトールの第一号店が原宿駅前にできたのが1980年であった。今は、全国に1300以上の支店を展開している。
しかし、それを上回っているのが、スターバックスである。
シアトル系コーヒーの元祖とされとているスターバックスが日本に上陸したのは1996年の銀座松屋通り店。この店には、ぼくは何度も行ったことがある。その後日本に進出したタリーズも含めて、喫茶店と言えば(言わないか笑)こうしたセルフサービスの店になった。
スターバックスは、公共施設の中や公園にも進出してなんだが一人勝ちのようにぼくには見える。
充電用のコンセントがあり、WiFiが完備されている。何時間居ようが大概文句を言われない。仕事を持ち込んでいる人も多い。
ぼくもよく使う。
写真は、溜池山王近くのビルの中にあるスターバックス。そう言えば、スタバのマークも緑である。窓の外に降る緑の雨を眺め、少し苦めのコーヒーを舐める。
しかし、と言ってはなんだが、このエッセイを書いているのはコメダ珈琲。
喫茶店渡り鳥を楽しんでいる。