無骨なる枝の先なる芽吹かな
無骨なる枝の先なる芽吹かな 「無骨」というより「奇怪」というイメージである。銀杏の枝が自然にこんな形になるわけがない。人間の手によるものだ。枝の瘤が痛々しい。街路樹として植えたのはいいが、葉っぱが落ちるのが困るのである。...
無骨なる枝の先なる芽吹かな 「無骨」というより「奇怪」というイメージである。銀杏の枝が自然にこんな形になるわけがない。人間の手によるものだ。枝の瘤が痛々しい。街路樹として植えたのはいいが、葉っぱが落ちるのが困るのである。...
春なれば春の雲あり春の空 「何これ?」と言われそうだ。「春」は一つあれぱいいだろう。俳句に季語は一つというのは、初歩の初歩の話だと笑われてしまいそうだ。しかし、私はこの「俳句に季語が一つでなければならない」という教えに少...
咲きかけを狙ひて春の嵐かな ひどい風だ。それに雨。ろくに傘も差せやしない。今年は三月に入ってからの気温が低いせいか、桜の開花が遅い。ようやく気温も上がってきたかと思ったら、この風だ。元住吉の平和公園では「住吉さくら祭り」...
眺めてるそれだけでいい春の空 春は何となくアンニョイな気分になる。春愁というやつかもしれない。先日紹介したフランソワーズ・アルディが正にそれだ。 (さよならを教えて) 今日は素晴らしい天気になった。絶好のお花見日和。暑い...
菜種梅雨明け雑踏の雷門 昨日までの雨があがった。人に会う用があり、久しぶりに浅草に出た。すごい人だ。雷門の前は身動きのできないほど、人で埋まっている。自撮り棒で記念写真を撮っている外国人の家族、レンタル和服を着たカップル...
コンデンスミルク懐かし苺喰む 写真は、大垣駅ビルの生鮮食品の売り場である。最近は、苺の品種が増えた。私の住んでいる川崎のスーパーでは「あまおう」とか「とちおとめ」が多い。全国どこでもそうだろうと思い込んでいたが、ここに並...
教会に北門のあり水仙花 「誰でも出来る俳句フォト」写真に写っているものを組み合わせるとそれだけで「俳句」らしきものができてしまう。これが「俳句フォト」のマジックである。文才など欠片も要らない。 この写真に写っているのは、...
大垣のこれより開く桜かな 大垣は松尾芭蕉の「おくのほそ道」の旅の結びの地である。 蛤のふたみにわかれ行秋ぞ 芭蕉 の句を詠み、舟に乗って、この「写真に写っている川」を下り桑名を経て二見ヶ浦に向かったとされている。西田拓郎...
美濃の春まずは卵かけご飯 春と書いたが、ちっとも春じゃない。寒い。Apple Watchに現在の気温を聞いたら「外は六度です」と言う答えが返ってきた。今、美濃の大垣に来ている。「高校生東西俳句決戦in大垣」というイベント...
春夕焼明日天気になあああれ そう言えば、子どもの時下駄を放り投げて「明日天気になぁぁれ」とやったものだ。今でも脱げた靴で占うこどももいるようだが(笑)夕焼けは美しい。夕焼け空だと次の日は晴れると言われていた。西から天気が...