新緑の映えて疏水の石畳
新緑の映えて疏水の石畳 富士市に住んでいるS君を呼び出して三島で会った。S君は児童文化の大家で、昔ながらの友人である。彼は退職後一時九段にある昭和館のガイドをしていたこともある。口八丁、手八丁で話が面白くて飽きない。生き...
新緑の映えて疏水の石畳 富士市に住んでいるS君を呼び出して三島で会った。S君は児童文化の大家で、昔ながらの友人である。彼は退職後一時九段にある昭和館のガイドをしていたこともある。口八丁、手八丁で話が面白くて飽きない。生き...
蜃楼沼津漁港の最安値 小山正見 野球でも有名な沼津にある加藤学園に向った。高校生に俳句を教える為である。今年で三回目だ。午後の授業なのだが、少し早めに家を出て新幹線で三島に。乗車時間はたったの45分。あっとい... -- 続きは公式ホームページへ! @haikuphotojp
大川の流れも明日の春を待つ 隅田川沿いを歩いていたら、突然十四年前にタイムスリップした。退職を控えたある日、NHKから電話がかかってきた。取材の申し込みだった。当時始めた「Twitter俳句」を取材したいというのだ。若者...
また一機春の空へと飛び立ちぬ 肉眼でははっきり見えるのに、写真では全く見えない。拡大してようやく米粒ほどに見える。実は飛び立つ飛行機である。同じ風景でも「レンズ」が違うと見えるものが違うというのはおもしろい。写真の先にあ...
緑映ゆ太祖七百年大遠忌 満開の桜が散り始めた。あまりに良い天気なので、思い立って鶴見の總持寺に出かけた。鶴見の總持寺は、永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山である。先日我が家を訪れてくれた大学時代の友人I君から總持寺の住職が大学時...
どうしても勿忘草をおまえに 勿忘草は、「わすれなぐさ」と読む。明治時代に日本に入って来たらしいが、野生化し、全国分布している。元々は多年草のようだが、暑さに弱く夏を越せないとも聞く。上田敏の名訳詩集『海潮音』には「わすれ...
見いつけた!赤白黄色チューリップ チューリップの並び順と言えば、赤白黄色に決まっている。チューリップという歌がある。 さいた さいたチューリップの花がならんだ ならんだ 赤白黄色 この歌が「赤白黄色」の元だろう。小学校で...
春陰や盛り始むる鳩の群 鳩である。おそらくカワラバトと呼ばれる種類であろう。一般にドバトと言う。最近の鳩は嫌われ者だ。鳴き声がうるさいし、やたらと糞をする。僕も駅のホームで上空からの鳩の糞をくらったことがある。油断も隙も...
ただここに春灯一つありにけり 灯りを見て思い出したのは、別役実の舞台だ。別役の舞台には電信柱が一本だけ、裸電球がぼおーっと光っている。別役実はいわゆる不条理劇の作家だ。不条理劇の代表作と言えばベケットの「ゴドーを待ちなが...
桜咲くコンクリートの隙間より 池袋である。豊島区民センターの前の広場。桜が満開。屋台が出て、その前で若い男女がスマホで桜をカメラにおさめている。どこもかしこも桜。広場はコンクリートで覆われているのに、広場の周りの数本の桜...