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遂に出たいちご大福専門店

小山正見

角を曲がったら「いちご大福」の派手な幟が目に入った。遂にいちご大福の専門店ができたのかと思った。ここは、7Daysという一週間毎の貸店舗である。あり得る話だ。
近づいてよく見たら残念ながらいちご大福の専門店ではなかった。
豆大福も塩大福もちゃんと売っていた。フルーツ大福というのもあった。ぶどう大福、マンゴー大福、メロン大福・・・
しかし主役は、間違いなく「いちご大福」だ。
いちご大福の歴史は、決して長くない。始まりは1980年代。いちごのショートケーキに着想を得たものとされ、新宿区のあけぼのばし商店街にある「大角玉屋」が元祖とされている。
実は、この当時、革新和菓子なるものが話題を集めた。そのうちの一つがこのいちご大福だが、もっと凄いのがあった。神楽坂にある船橋屋の「インドラ」である。どら焼きの皮の中にカレーが入っている。カレーパンの歴史は長いが、どら焼きの中にカレーとは!一体どんな味がするのだろう。
いちご大福も当時は、それらの一つでしかなかった。たくさんの革新和菓子の中でいちご大福が残ったのは、いちごの品種改良に依るところも大きいと思う。昔のいちごは、酸っぱかった。お砂糖をかけて食べたほどだ。今は見違えるように甘い。形もよく粒が大きい。
ああ、やっぱり旨そう。糖尿病の心配もあるが、やはり食べたい。
無くならないうちに買いに行こう。