緑映ゆ太祖七百年大遠忌
緑映ゆ太祖七百年大遠忌 満開の桜が散り始めた。あまりに良い天気なので、思い立って鶴見の總持寺に出かけた。鶴見の總持寺は、永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山である。先日我が家を訪れてくれた大学時代の友人I君から總持寺の住職が大学時...
緑映ゆ太祖七百年大遠忌 満開の桜が散り始めた。あまりに良い天気なので、思い立って鶴見の總持寺に出かけた。鶴見の總持寺は、永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山である。先日我が家を訪れてくれた大学時代の友人I君から總持寺の住職が大学時...
どうしても勿忘草をおまえに 勿忘草は、「わすれなぐさ」と読む。明治時代に日本に入って来たらしいが、野生化し、全国分布している。元々は多年草のようだが、暑さに弱く夏を越せないとも聞く。上田敏の名訳詩集『海潮音』には「わすれ...
見いつけた!赤白黄色チューリップ チューリップの並び順と言えば、赤白黄色に決まっている。チューリップという歌がある。 さいた さいたチューリップの花がならんだ ならんだ 赤白黄色 この歌が「赤白黄色」の元だろう。小学校で...
春陰や盛り始むる鳩の群 鳩である。おそらくカワラバトと呼ばれる種類であろう。一般にドバトと言う。最近の鳩は嫌われ者だ。鳴き声がうるさいし、やたらと糞をする。僕も駅のホームで上空からの鳩の糞をくらったことがある。油断も隙も...
ただここに春灯一つありにけり 灯りを見て思い出したのは、別役実の舞台だ。別役の舞台には電信柱が一本だけ、裸電球がぼおーっと光っている。別役実はいわゆる不条理劇の作家だ。不条理劇の代表作と言えばベケットの「ゴドーを待ちなが...
桜咲くコンクリートの隙間より 池袋である。豊島区民センターの前の広場。桜が満開。屋台が出て、その前で若い男女がスマホで桜をカメラにおさめている。どこもかしこも桜。広場はコンクリートで覆われているのに、広場の周りの数本の桜...
胡瓜にも品種色々夏すずみ のらぼう菜の紙芝居を作られた食農教育コーディネーターの清水さんと一緒に川崎多摩区菅の農家髙橋孝次さんのお宅を訪れた。と言っても孝次さんは、三年前に他界され今は奥さんがあとを継いでおられる。髙橋さ...
漆黒の闇の中へと桜かな 4月6日(土)の東京新聞川崎版に第一回の「小山正見の俳句フォト」が掲載された。大きな写真と巨大なフォントの俳句、それにエッセイである。https://www.tokyo-np.co.jp/arti...
無骨なる枝の先なる芽吹かな 「無骨」というより「奇怪」というイメージである。銀杏の枝が自然にこんな形になるわけがない。人間の手によるものだ。枝の瘤が痛々しい。街路樹として植えたのはいいが、葉っぱが落ちるのが困るのである。...
春なれば春の雲あり春の空 「何これ?」と言われそうだ。「春」は一つあれぱいいだろう。俳句に季語は一つというのは、初歩の初歩の話だと笑われてしまいそうだ。しかし、私はこの「俳句に季語が一つでなければならない」という教えに少...