紋様を重ね重ねて夏の川
紋様を重ね重ねて夏の川 所属する俳句結社の宿泊吟行会で、青梅に来ている。この数年は、コロナの影響で中止されていたこともあるが、俳句を始めてから結社の宿泊の吟行会に参加するのは初めての経験である。盆の淵公園という素敵な公園...
紋様を重ね重ねて夏の川 所属する俳句結社の宿泊吟行会で、青梅に来ている。この数年は、コロナの影響で中止されていたこともあるが、俳句を始めてから結社の宿泊の吟行会に参加するのは初めての経験である。盆の淵公園という素敵な公園...
真剣な眼差し浴びる薄暑かな 中央に立っているピンクのシャツの男は僕である。江東区立第二辰巳小学校(二辰小)の先生方の俳句研修会に招かれた。二辰小は昨年度開校五十周年を迎えたが、僕は十周年の時にこの学校に在籍していた。考え...
忽ちに沸き立つ如く四葩かな 四葩(よひら)というのは、紫陽花の異名である。紫陽花には異名が多くある。手鞠花、額の花、七変化、八仙花、オタクサ等。濃紫陽花という言い方もある。最近では額紫陽花の変種で、ダンスパーティとか、隅...
聖母月ニコライ堂の見ゆる橋 僕の父・小山正孝と母・常子は、戦前の日本出版会で出会った。1944年のことである。初めてのデートの約束は、お茶の水の聖橋だった。この時、常子には、当時お見合いをした婚約者がいた。しかも挙式を2...
灯の涼し持つべきものは友である 暑い日だった。もう完全に夏だ。待ち合わせ場所は、品川のつばめグリルである。店の名前は特急つばめに拠る。特急「燕」が誕生したのはは1930年のこと。東京・神戸間を9時間で結び、2時間20分も...
薄暑光煉瓦の壁の向かう側 たらこスパゲッティがめっちゃうまい。三楽病院での三ヶ月に一度の定期検診の後、ここに来るのが楽しみだ。モラットリアレモンというイタリア料理店で、レモン画翠という画材屋の経営する店である。苺グレープ...
新樹光こどもまつりを待つ御空 素晴らしい天気だ。ここは、江東区にある都立猿江恩賜公園である。目の前にはスカイツリーも見える。緑の屋根の時計台は、公園のシンボルである。天辺の風見鶏が可愛らしい。毎年この時期に行なわれる江東...
薄暑光自由が丘に停まりをり 今、大相撲の夏場所が行われているが、僕が大相撲を最初にテレビで見たのは自由が丘だった。駅前に街頭テレビがあり、黒山の人だかりだった。今は当然スローモーションだが、当時は分解写真というのがあり、...
雲の峰長谷川櫂という漢 長谷川櫂先生から『長谷川櫂自選五◯◯句』という最新のご著書を頂いた。長谷川先生は、読売新聞に「四季のうた」という連載を二十年間毎日続けておられる。朝日新聞の俳句欄の選者でもある。日本を代表する俳人...
街若葉らあ麺齋藤開店す 我が家から歩いて1分の場所にラーメン屋が開店した。この場所には以前もラーメン屋があった。その前もラーメン屋だった。そのまた前もラーメン屋だったが一回も入ったことがない。急に入る気になったのは、評判...