梔子の白の匂へる垣根かな
梔子の白の匂へる垣根かな 小山正見 もう梔子(くちなし)か。今年は季節が進むのが早いような気がする。「くちなし」と言えば、渡哲也の「くちなしの花」を思い出す。俳句フォトで梔子を何回か取り上げたが、必ず渡哲也が... -- 続きは公式ホームページへ!
梔子の白の匂へる垣根かな 小山正見 もう梔子(くちなし)か。今年は季節が進むのが早いような気がする。「くちなし」と言えば、渡哲也の「くちなしの花」を思い出す。俳句フォトで梔子を何回か取り上げたが、必ず渡哲也が... -- 続きは公式ホームページへ!
コーヒーと眼鏡パソコン夏の空 小山正見 パソコンを持ち込んで、コメダでモーニングを食べる。9枚綴りの券を買うと、一回が460円ほど。値段はドトールのモーニングと変わらない。しかもWi-Fiも電源もある。一人席だとゆったりして仕事に打ち込める。最近は、パソコンの代わりにタブレットやスマホだけで過ごすことも多い。それにしてもパソコンの進化は凄まじい。ぼくが最初にパソコンに出会ったのは、二十代の...
夏シャツに一点物のハンチング 小山正見 言わずと知れたウイリアム・モリスの柄である。ウイリアム・モリスは、十九世紀後半に活躍したイギリスのアーティストで「モダンデザインの父」と呼ばれた。この帽子は、東横線の学芸大学にある帽子屋Viridianであつらえてもらったものだ。学芸大学は、祖父が昔に住んだ土地だった。母が懐かしがり、何度か付き合って散歩した。古い鰻屋があり、一緒に食べた。母が他界し...
この道を抜ければ紫陽花祭りかな 天気予報は雨だったのに、午前中は太陽すら出ていた。私は一昨年退職するまで江東区に二十五年も務めていたのに、紫陽花祭りの会場の亀戸中央公園に行ったことは一度もなかった。広大な公園だ。紫陽花は...
ひつそりと門を閉ざしぬ夏館 思い立ってここに出かけてきたが、休みだった。写真のこの門構、正に夏館ではないか。実は、ここは画廊なのである。昔はどなたか様のお屋敷だったところを福岡にある会社が買取り画廊にしたと言う。広々とし...
風薫る感泣亭の談話室 今日から六月であるが、また一つスペース感泣亭に新しい企画が加わった。題して「感泣亭おしゃべり会 『あなたを語る会』」である。「あなた語る人、私聞く人」ではなく、誰にでも語るべきものがあるというのが、...
大南風(おおみなみ)今や時代は伊藤野枝 久しぶりの紀伊國屋ホールだった。青年座の「ケンツブロウヨー伊藤野枝ただいま帰省中ー」を観た。昨年観た宮本研の「美しきものの伝説」も伊藤野枝の話だった。伊藤野枝は平塚雷鳥の青鞜社を手...
夏めける深川ご利益通りかな 深川といえば、まず頭に浮かぶのは富岡八幡宮である。境内には、伊能忠敬の像や歴代の横綱の名を彫った力士碑がある。富岡八幡の祭りは江戸三大祭りの一つとされる。域内五十三基以上の神輿が練り歩く「神輿...
梅雨近し時には源泉かけ流し 多摩市の学校に俳句の授業に出かけた。午前中で終ったので、思い立って帰宅の途中に南武線の溝の口で降りた。影向寺(ようごうじ)に行ってみたいと思ったからだ。影向寺は奈良時代に僧行基によって開かれた...
額縁の中に椎の木椎の花 二日目の吟行の場所は、吉川英治記念館だった。吉川英治は、昭和の大作家だ。『宮本武蔵』や『新平家物語』を始め数々の長編小説をものにした。1962年に71歳で亡くなった。青梅市に吉川英治の記念館がある...