俳句フォトエッセイ2024.12.16永遠の愛のさざんか咲きそむる小山正見先週は、ほとんど目立たなかった。道路際のさざんかの花が咲いている。無数の蕾がはち切れんばかりだ。さざんかは、漢字で書くと「山茶花」つまり「さんざか」だ。これがいつの間にか、「さざんか」と読むようになった。同じような例は、「新しい」「秋葉原」などに見られる。「新しい」(あたらしい)はかつては「あらたしい」だった。「新(あらた)しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」という有名な歌がある。秋葉原も昔は「あきぱはら」と読んだらしい。さざんかの花言葉を調べてみた。すると、「永遠の愛」「ひたむきな愛」とある。永遠の愛は、常緑樹として一年中緑を保つ性質によると言う。また、ひたむきな愛は、厳しい冬の寒さの中でも花を咲かせ続ける姿勢から生まれるらしい。「さざんか」は、ぼくが長くお世話になった江東区の区花である。なぜ江東区がさざんかなのか、調べてみたが、公募で決まったという以外詳しいことはわからなかった。しかし、この花を区花にしたのは、よい選択だったと思う。花言葉だけでなく、花のあまりない冬から数ヶ月花が咲き、街路に植えるにも適しているからだ。ちなみに区の木というものもあって、江東区は「クロマツ」だそうだ。区内を東西に貫いている小名木川沿いにも黒松が植えられている。東京都の花は「ソメイヨシノ」東京都の木は「イチョウ」である。都営地下鉄のシンボルは「イチョウの葉」あるからこちらの方は、かなり浸透しているのかもしれない。付け加えれば、東京都の鳥というものもあり「ゆりかもめ」となっている。そう言えば、モノレールが「ゆりかもめ」だ。本人は、そんなこと露にも知らないだろうが(笑)小学校に勤めていた頃、6年生を国会見学に連れて行った。国会の庭には各県の木が植えられている一画があり、見学コースに組み込まれている。翻って、今私が住んでいる川崎や中原区の花や木は何だろう。川崎市の花は「ツツジ」木は「ツバキ」鳥はいないそうだ。中原区の花は「パンジー」木は「モモ」とわかった。パンジーが制定されたのは、1998年。モモに至っては、2015年の市政90周年の際というからまだ歴史は浅い。兎にも角にもさざんかの道を歩いていけることは、ぼくにとっての一つの希望であり、楽しみである。
先週は、ほとんど目立たなかった。道路際のさざんかの花が咲いている。無数の蕾がはち切れんばかりだ。
さざんかは、漢字で書くと「山茶花」つまり「さんざか」だ。これがいつの間にか、「さざんか」と読むようになった。同じような例は、「新しい」「秋葉原」などに見られる。
「新しい」(あたらしい)はかつては「あらたしい」だった。
「新(あらた)しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」
という有名な歌がある。
秋葉原も昔は「あきぱはら」と読んだらしい。
さざんかの花言葉を調べてみた。すると、
「永遠の愛」「ひたむきな愛」とある。
永遠の愛は、常緑樹として一年中緑を保つ性質によると言う。また、ひたむきな愛は、厳しい冬の寒さの中でも花を咲かせ続ける姿勢から生まれるらしい。
「さざんか」は、ぼくが長くお世話になった江東区の区花である。
なぜ江東区がさざんかなのか、調べてみたが、公募で決まったという以外詳しいことはわからなかった。しかし、この花を区花にしたのは、よい選択だったと思う。花言葉だけでなく、花のあまりない冬から数ヶ月花が咲き、街路に植えるにも適しているからだ。ちなみに区の木というものもあって、江東区は「クロマツ」だそうだ。区内を東西に貫いている小名木川沿いにも黒松が植えられている。
東京都の花は「ソメイヨシノ」東京都の木は「イチョウ」である。都営地下鉄のシンボルは「イチョウの葉」あるからこちらの方は、かなり浸透しているのかもしれない。
付け加えれば、東京都の鳥というものもあり「ゆりかもめ」となっている。そう言えば、モノレールが「ゆりかもめ」だ。本人は、そんなこと露にも知らないだろうが(笑)
小学校に勤めていた頃、6年生を国会見学に連れて行った。国会の庭には各県の木が植えられている一画があり、見学コースに組み込まれている。
翻って、今私が住んでいる川崎や中原区の花や木は何だろう。
川崎市の花は「ツツジ」木は「ツバキ」鳥はいないそうだ。
中原区の花は「パンジー」木は「モモ」とわかった。
パンジーが制定されたのは、1998年。モモに至っては、2015年の市政90周年の際というからまだ歴史は浅い。
兎にも角にもさざんかの道を歩いていけることは、ぼくにとっての一つの希望であり、楽しみである。