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跳ね上げてこの夏一の湯もみかな

小山正見

草津温泉である。学校に勤めていた頃、職員旅行というものがあった。半ドンの土曜日の午後出発し、日曜日に帰ってくる。毎月積立をして、行きたくても行きたくなくても行く職場の「親睦」旅行だ。
行き先は、熱海や伊東、湯河原など伊豆箱根方面が多かった。新幹線があり、東京から一時間程度で到着する便の良さが受けた。用事があって、一緒の列車に乗れなくてもすぐ後から追いかけられるし、次の日用があれば早めに帰京できる。
しかし、毎年伊豆箱根だと飽きる。そこで、日光や山梨の石和温泉、群馬の伊香保温泉などを挟むことになる。
草津も行ったはずだと思っていたのに、草津温泉の中心にある「湯畑」を見ても、記憶が蘇らない。草津は来たことがなかったのかもしれない。確かに、草津は意外と東京から遠い。
今回の草津は、ラボパーティのレジョンド渡辺尚代先生主催の「草津で俳句フォト」のためである。
ラボパーティは、単なる英語教室ではない。絵本や物語を通じて、感性豊かな子どもたちを成長を目指す。渡辺尚代先生は、その専門家だ。毎月第一水曜日に神保町の北澤書店で絵本講座をもう五年以上続けている。
毎年、八月は、私小山が俳句講座を受け持ってきた。それを今年は草津でやろうというわけだ。参加者は、ラボのチューターの方々が中心だ。
豪華なフランス料理のフルコースをいただいた後、「俳句フォト」に挑戦。
みなさん、実に熱心。この情熱が子どもたちに注がれてきたんだなと舌を巻く。
あっという間にコツを習得し、時計を見たら午前様に近くなってしまっていた。
次の日は、草津スキー場でジップラインに挑戦。勇気も思い切りも半端でない。
つられてぼくもジップライン初体験。

夏の雲行くぜ人間グライダー

人生を楽しく生きる知恵を学んだ二日間だった。