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美濃の春まずは卵かけご飯

小山正見

春と書いたが、ちっとも春じゃない。寒い。Apple Watchに現在の気温を聞いたら「外は六度です」と言う答えが返ってきた。
今、美濃の大垣に来ている。
「高校生東西俳句決戦in大垣」というイベントの審査員を務めるためだ。「決戦」とはさすが関ヶ原の地である。
明日が本番なのだが、折角なら少し早めに来て、大垣城にでも行ってみるかという腹だったが、この寒さではそんな気も起きない。
駅の一階に卵かけご飯を食べさせる店があることを思い出した。美濃味匠というお惣菜やお弁当も売っている店である。
ちょっとおかずもついていて、軽い昼飯としては丁度いい。写真の卵かけご飯が六百円。コーヒー付きだ。
因みにこの店はコーヒーは百円なのにほうじ茶は二百五十円という変な店だ。
大垣に来たのは、現在は名古屋芸術大学の教授をされている西田拓郎先生との縁による。
西田先生は沢山本も出されてきるこども俳句の指導者で全国的に有名な方だ。数年前、その西田先生の学校から、私が関与している「きごさい俳句大会」に応募があった。
西田先生の名前を見つけ、恐る恐る電話をした。優しそうな声が返ってきて、温かく受け入れていただいた。先生が当時校長を務められていた墨俣小学校への出張俳句教室が実現したのは、その秋のことだった。歓待を受け恐縮した。
退職された西田先生は大学教授になられると同時に「拓」という俳句結社を立ち上げられ、結社誌を毎月発行するという快挙を成し遂げられた。そのエネルギーに圧倒される。
お目にかかるのが楽しみだ。
在職中、西田先生は「俳句エッセイ」を推奨されていた。俳句とエッセイは車の両輪と例えられていた。
私のこの「俳句フォトエッセイ」も西田先生の教えから生まれたものであることをこの際白状しておこう。