俳句フォトエッセイ2025.02.09珈琲を飲んだ分だけ春になる小山正見この日はまる一日病院で過ごした。不整脈が見つかったので、徹底的に検査するためだ。最初は固定式の自転車を漕いで、心電図を撮る負荷心電図の検査だ。少しずつペダルが重くなるが、それに負けずに漕ぎ続け、心電図の波形を捉える検査である。目の前のモニターに心拍数や波形が映し出される。波形が千千に乱れているように見える。八分間漕ぎ続け、ようやく終わりの合図があった。久しぶりの運動だった。運動している間に薬液が注入された。心臓シンチ検査のためだ。一欠片のチョコレートが手渡された。これを食べると検査の精度が上がると言う。経験則によるものだろう。それともマニュアルに書いてあるのだろうか?不整脈は昔からあった。十年前にも負荷心電図をとった。その時は自転車ではなく、ルームランナーを使った記憶が有る。随分機械が新しくなっている感じだ。アイソトープ検査室で三十分ほど。ぼくはベッドに横たわる。「寝ても構いませんよ」の言葉でぼくはいびきをかいた。「次の検査は十二時からです。その間休んでください」二時間近くある。次は安静時の波形を取るのだろう。近くのタリーズでゆっくり珈琲を啜る。外は暖かい。春はもう秒読み段階だ。病院に戻ると医者が変わっていた。二回目も三十分。やはり寝てしまった。終わると超音波の検査。最後は二十四時間心電図を装着して終わった。機械はスマホのバッテリーより小さい。付けていて何の痛痒もない。技術の進歩はすごいと思った。あとは結果を待つだけだ。(その後があるかも知れないが(笑))久しぶりの病院は、物珍しいことだらけだった。会計をしたら、目の玉が後に出るほど高額だった。こうやって医療費は年々高くなるのだと思った。
この日はまる一日病院で過ごした。不整脈が見つかったので、徹底的に検査するためだ。
最初は固定式の自転車を漕いで、心電図を撮る負荷心電図の検査だ。
少しずつペダルが重くなるが、それに負けずに漕ぎ続け、心電図の波形を捉える検査である。目の前のモニターに心拍数や波形が映し出される。
波形が千千に乱れているように見える。
八分間漕ぎ続け、ようやく終わりの合図があった。久しぶりの運動だった。
運動している間に薬液が注入された。心臓シンチ検査のためだ。
一欠片のチョコレートが手渡された。これを食べると検査の精度が上がると言う。
経験則によるものだろう。それともマニュアルに書いてあるのだろうか?
不整脈は昔からあった。十年前にも負荷心電図をとった。
その時は自転車ではなく、ルームランナーを使った記憶が有る。随分機械が新しくなっている感じだ。
アイソトープ検査室で三十分ほど。ぼくはベッドに横たわる。
「寝ても構いませんよ」
の言葉でぼくはいびきをかいた。
「次の検査は十二時からです。その間休んでください」
二時間近くある。次は安静時の波形を取るのだろう。
近くのタリーズでゆっくり珈琲を啜る。
外は暖かい。春はもう秒読み段階だ。
病院に戻ると医者が変わっていた。
二回目も三十分。やはり寝てしまった。
終わると超音波の検査。
最後は二十四時間心電図を装着して終わった。機械はスマホのバッテリーより小さい。付けていて何の痛痒もない。技術の進歩はすごいと思った。
あとは結果を待つだけだ。
(その後があるかも知れないが(笑))
久しぶりの病院は、物珍しいことだらけだった。
会計をしたら、目の玉が後に出るほど高額だった。
こうやって医療費は年々高くなるのだと思った。