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小山正見

実に愉快な作品だが、この俳句フォトの作者は私ではない。中原区の市民提案型事業として始まった「みんなで楽しむ俳句フォト 元住吉編第1回」でのKさんの作品である。
今回のイベントへの挨拶句でもあり、写真の切り取り方も視点もおもしろい。会の趣旨にぴったりだ。
参加者は、定員を超える十二人。中原区の企画課の係長さんも見学においでくださった。
実はびっくりしたことがある。
会の前日に中原区のタウンニュース「人物風土記」に私の記事が掲載され、同時に「俳句フォト」の告知も載った。
すると、応募が殺到したのだ。早々に定員オーバーになり、あっという間に申し込みは締切になってしまった。
中には、定員から外れて、見学だけに来られた方もおられた。
「タウンニュース」はみんなが読んでいるのだ。そして、猛烈な影響力を持っている。長年の実績が信用を生んでいるのだろう。SNS全盛の時代にあって、身近な信頼できる情報の力をまざまざと見せられた思いである。
大学時代からの親しい友人のYも東京足立区で同じようなミニコミ誌をもう20年以上発行し続けている。彼の仕事の偉大さを思った。
江東区には、誇るべきタウン誌「深川」がある。この小冊子には、地域の情報だけでなく、地域を深く掘り下げた記事が毎号満載。これ一冊で江東区の全てがわかる冊子である。
これらのミニコミ誌を支えているのは、ほとんど零細の広告収入だけだろう。経営が楽なはずはない。強いボランティア精神に支えられて作られる紙面にもっともっと、もっとリスペクトの気持ちを持たなければならないと思った。