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濡れつつも活気演出鯉のぼり

小山正見

場所は江東区の亀戸中央通りである。
江東区の商店街と言えば、砂町銀座商店街が有名だが、ここも引けは取らない。
安い八百屋さんが並んでいるのが印象的だ。
商店街に鯉のぼりが所狭しと飾られていた。生憎の雨だったが、晴れたら鯉はさらに元気に泳ぐであろう。
こうしたデコレーションを施すには、金もかかるだろう。活気がなければ活気を演出することはできない。
この日は商店街のすぐそばにある江東区立水神小学校で先生方の俳句研修会を行った。毎年、この時期に来ている。校長先生とは、前任校からの古い付き合いである。
この時期子どもたちの俳句づくりの題材として「鯉のぼり」が良いと提案した。
鯉のぼりは親しみもあり、季節感のある身近な存在だ。
そして何よりも動きがある。風で泳いだり、クルクル回ったり、雨で垂れ下がったり・・・
観察するには、絶好の材料だ。

腹いっぱい風をはらんだ鯉のぼり
雨降ってししゃものような鯉のぼり

研修会が終わっても雨は降り続いていた。八百屋さんはすでに戸を下ろしていたが、鯉のぼりは雨に濡れながらも商店街を見下ろしていた。