俳句フォトエッセイ2024.07.03梅雨湿りブックスカフェの店仕舞ひ小山正見久しぶりに神保町に降りた。ブングボックスという万年筆屋でインクを買う為である。かつてこの店は、青山にあった。品揃えがお洒落な店だ。インクはオリジナルである。名前は「永遠の初恋」。初恋が永遠に続くかどうかは疑問だが、確かに永遠を思わせる透き通る綺麗なブルーのインクだ。神保町に移転した時に「カルチェラタン」というインクを売り出した。名前に惹かれてこれも購入した。こちらは茶色の深い味わいのあるインクだ。ブングボックスの万年筆を手に入れて以来、文字を書くのが好きになった。自分の字が上手く見えるようになってきたから不思議だ。「弘法筆を選ばず」だが、ぼくは筆を選ぶ。万年筆は「ブングボックス」に限る。神保町は昔からの馴染みの街だ。日曜日になると本屋を巡って一日を過ごしたこともある。書泉や三省堂、富山房等など…いい本屋がたくさんあった。今、三省堂は、ビルが取り壊されている。富山房は薬屋になっている。書泉は今は昔の面影がない。その中で、すずらん通りにある東京堂は品揃えもしっかりしていて雰囲気も良い。読みたくなる本が浮き上がってくるような魅力のある本屋だ。その東京堂にブックスカフェがあった。カウンターに座り通りを見下ろしながら本を読むのが好きだった。ゆったりした椅子が気持ちよかった。びっくりした。そのカフェがなくなっている。本屋のカフェは一時ブームのように広がったが、その流れが途絶えたのだろうか。残念でならない。すずらん通りの東京堂の並びに実はぼくは自分の「本屋」を開店している。書店「大花野」である。売っている本は句集「大花野」のみ。パサージュという共同書店の一棚を借りている。少しでも句集「大花野」を知ってもらいたい思いからだが、この数ヶ月一冊も売れていない。(苦笑)店の入り口から入って左側の少し行った所の1番下段の棚だ。神保町に寄った際には、ぜひ覗いてほしい。
久しぶりに神保町に降りた。ブングボックスという万年筆屋でインクを買う為である。かつてこの店は、青山にあった。品揃えがお洒落な店だ。インクはオリジナルである。
名前は「永遠の初恋」。初恋が永遠に続くかどうかは疑問だが、確かに永遠を思わせる透き通る綺麗なブルーのインクだ。
神保町に移転した時に「カルチェラタン」というインクを売り出した。名前に惹かれてこれも購入した。こちらは茶色の深い味わいのあるインクだ。
ブングボックスの万年筆を手に入れて以来、文字を書くのが好きになった。自分の字が上手く見えるようになってきたから不思議だ。「弘法筆を選ばず」だが、ぼくは筆を選ぶ。万年筆は「ブングボックス」に限る。
神保町は昔からの馴染みの街だ。日曜日になると本屋を巡って一日を過ごしたこともある。
書泉や三省堂、富山房等など…いい本屋がたくさんあった。今、三省堂は、ビルが取り壊されている。富山房は薬屋になっている。書泉は今は昔の面影がない。
その中で、すずらん通りにある東京堂は品揃えもしっかりしていて雰囲気も良い。読みたくなる本が浮き上がってくるような魅力のある本屋だ。
その東京堂にブックスカフェがあった。カウンターに座り通りを見下ろしながら本を読むのが好きだった。ゆったりした椅子が気持ちよかった。
びっくりした。そのカフェがなくなっている。本屋のカフェは一時ブームのように広がったが、その流れが途絶えたのだろうか。残念でならない。
すずらん通りの東京堂の並びに実はぼくは自分の「本屋」を開店している。書店「大花野」である。売っている本は句集「大花野」のみ。パサージュという共同書店の一棚を借りている。
少しでも句集「大花野」を知ってもらいたい思いからだが、この数ヶ月一冊も売れていない。(苦笑)
店の入り口から入って左側の少し行った所の1番下段の棚だ。神保町に寄った際には、ぜひ覗いてほしい。