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晩秋の夜のサッカーグラウンド

小山正見

もう立冬である。夜になると急に気温が下がる。
6日続けて夜のウォーキングを続けている。30分から40分を早足で歩く。写真はその途中の一コマだ。熱気でグラウンドから湯気が立ち上っているように感じる。
ウォーキングはAさんから勧められたからだ。Aさんとは10年来の友人である。いや、10年かけて次第に親しくなったという方が正確だろう。功遂げ、名もある相当な人なのだが、そういうことをおくびにも出さない。一緒に居ると何時間でも話が尽きない。その日も4時間近く話し込んでしまった。糖尿病の話をしたら、もっときちんと対応しろと叱られた。彼は毎日奥さんと夜のウォーキングを欠かさないと言う。それに刺激を受けて、はじめたと言うわけだ。
1週間で終わるかもしれない。と一抹の不安はあるが、1週間でもしないよりした方がよいと心定めた。
歩くことは妻から教わった。妻はパルシステムという生協に勤めていたが、勤務先の本郷や御茶ノ水から我が家があった墨田区の業平橋まで歩いて帰ってきた。
「1時間よ」と平気で言う。
それまでのぼくは「どうしたら楽に行けるか」としか考えなかったから、「歩く」という選択肢はなかった。
妻の気持ちよさそうな顔を見て、初めて「歩くのもいいものだ」と考えるようになった。
当時勤めていた六本木の学校から東銀座まで歩くことが多くなった。3時間かけて家まで歩いたこともある。
万歩計を持ち歩くようになった。昨年2023年は歩数が平均で1日一万歩を超えている。よく歩いている。今年は暑さのせいか、歳のせいか、9,000歩以下に下がっている。もう仕方ないかと諦めていたところにAさんの話だ。
それに「ただ歩いただけでは運動にならない。早足が大事だ」と言うのが医者の話が気になっていた。
まだ1週間だが、Aさんに感謝である。心のネジが少し締まった気がする。
それに、歩くのは結構楽しい。雨の日は傘をさしても歩こうか(笑)