俳句フォトエッセイ2025.01.29春兆すブルーボトルの一号店小山正見通りかかったので、中を覗いてみた。なかなかの盛況のようである。ブルーボトルの一号店。江東区の平野町にある。一般に清澄白河と言われるが、駅からも遠くわかりにくい場所だ。この店ができたのが2015年だ。当時は行列ができて入ることも難しかった。こんな不便な場所に店を作るという感覚が当時は不思議だったし、そこに客が来るというのも不思議だった。このブルーボトルが起点になり、清澄白河近辺におしゃれなカフェやアイスクリーム、ベーカリーなどの店が続々とでき、「下町の代官山」と呼ばれるエリアにあっという間になった。東京都現代美術館が近くにあるということも条件としてはよかったのかもしれない。最近は、その波が森下まで押し寄せてきている。Iki espresso というお洒落な店が常盤町にでき、最近では隅田川沿いに倉庫をリノベーションしたカフェが開店している。わかりにくい入口に若者が列を成している。値段もかなりいいが、ここで食事をすると21世紀の現代に生きているということを実感でき、自分も若者に戻ったように錯覚する。考えてみると、この現象はスマホと検索という文化の普及と関係しているのではないかとおもう。昔は店を知ることは通りすがりか、口コミしかなかった。通りすがりは繁華街のわかりやすい場所が圧倒的に優位だ。しかし、検索となるとそんなことは関係がない。スマホの地図に従えばどんな不便なところにも行ける。だったら人に自慢できる穴場に行ってみたいと思う人も一定数いるはずだ。今、東京の喫茶店はスタバの一人勝ちに見える。こちらは繁華街にあり、安心して入れるカフェあるが、ニッチを目指す戦略もまだまだ出てくるのではないか。
通りかかったので、中を覗いてみた。なかなかの盛況のようである。
ブルーボトルの一号店。江東区の平野町にある。一般に清澄白河と言われるが、駅からも遠くわかりにくい場所だ。
この店ができたのが2015年だ。当時は行列ができて入ることも難しかった。
こんな不便な場所に店を作るという感覚が当時は不思議だったし、そこに客が来るというのも不思議だった。
このブルーボトルが起点になり、清澄白河近辺におしゃれなカフェやアイスクリーム、ベーカリーなどの店が続々とでき、「下町の代官山」と呼ばれるエリアにあっという間になった。
東京都現代美術館が近くにあるということも条件としてはよかったのかもしれない。
最近は、その波が森下まで押し寄せてきている。
Iki espresso というお洒落な店が常盤町にでき、最近では隅田川沿いに倉庫をリノベーションしたカフェが開店している。
わかりにくい入口に若者が列を成している。
値段もかなりいいが、ここで食事をすると21世紀の現代に生きているということを実感でき、自分も若者に戻ったように錯覚する。
考えてみると、この現象はスマホと検索という文化の普及と関係しているのではないかとおもう。
昔は店を知ることは通りすがりか、口コミしかなかった。
通りすがりは繁華街のわかりやすい場所が圧倒的に優位だ。
しかし、検索となるとそんなことは関係がない。スマホの地図に従えばどんな不便なところにも行ける。
だったら人に自慢できる穴場に行ってみたいと思う人も一定数いるはずだ。
今、東京の喫茶店はスタバの一人勝ちに見える。こちらは繁華街にあり、安心して入れるカフェあるが、ニッチを目指す戦略もまだまだ出てくるのではないか。