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春の月これぞふわとろオムライス

小山正見

オムライスは大好物だ。元住吉のゆうき亭のオムライスが最高だが、次に好きなのは、ここ「ぽわるぅ」のオムライスである。
この店は昨年の七月にオープンした。その前は、50年続いた惣菜屋だった。その閉店を残念がったその後にできたのが、この店だ。
看板にふわとろオムライスとある。流行りの「ふわとろ」である。
「ふわとろ」を期待して店に入った。
出てきたのが、写真と同じオムライスである。
「ちっともふわとろじゃない!」
がっかりした。
モノを知らないと言うのは恐ろしい。
次に友人一緒に行った。その友人がフォークで卵を切り始めた。すると中から「ふわとろ」が顔を見せ始めた。開くとしっかりフワトロになった。見事だ。
「こう食べるのか!」
ナイフが付いている意味がようやくわかった。
恥ずかしい話だが、少し利口になった。

オムライスの俳句を調べてみた。

梅雨の家そこいら中にオムライス 汐田大輝

金婚を祝ぐ三月のオムライス 塚越 隆司

秋の暮相席で食うオムライス 智

冬日和息子とふわとろオムライス 正見

南風ケチャップの海オムライス あが野みなも

夏近し炭酸弾けオムライス 作者不明

オムライスの俳句を開拓する余地はまだありそうだ。