【大好評】「咲満ちて小山正見の俳句フォト カルタ」販売中!

早春の光爛漫桜の枝

小山正見

見上げたら桜がもう咲いている。もちろんソメイヨシノではないことはわかる。
ソメイヨシノはクローン種だ。遺伝子が同じ。だから同じ時期に一斉に咲いて、一斉に散る。
歌舞伎の舞台の桜が日本人の理想ならば、ソメイヨシノはその理想を実現させた。
ソメイヨシノは安価で成長が早い。そのおかげもあって、明治になってから急速に全国に普及した。
写真の桜の名を調べた。Googleで調べたら、シキザクラと出た。コブシも花が似ている。こういうことにメッチャ詳しいAさんに尋ねてみた。
「幹の感じからするとコブシではないですね。Googleも結構間違えるから」
そうなんだ!
「十月桜とも冬桜とも言う。もしかしたら、シキザクラよりそっちの言い方の方が一般的ではないかしら」
勉強になった。
桜の種類は二百とも三百とも言われる。それほど種類が多いのだ。
青い空に桜!美しいなと心に残ったので俳句フォトに残したいと思った。家に帰ってから、その写真をまじまじと見つめていたら、花よりも春の日を受けた枝の輝きに目が行った。
この辺が俳句フォトの良いところだ。写真がなければ、いくら目の裏に景色を焼き付けても、しばらくしたら忘れてしまう。ところが、写真なら飽きるまで見返すことができる。現場に自分を連れ戻してくれるのだ。

2月22日(土)に「みんなで楽しむ俳句フォト(井田編)」の第二弾を実施します。キャンセルが出たため、残席があと2席あります。興味のある方はご連絡ください。