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新樹光こどもまつりを待つ御空

小山正見

素晴らしい天気だ。ここは、江東区にある都立猿江恩賜公園である。目の前にはスカイツリーも見える。緑の屋根の時計台は、公園のシンボルである。天辺の風見鶏が可愛らしい。
毎年この時期に行なわれる江東区こども祭の準備が急ピッチで進められ、紅白のテントが張られている。
猿江公園は、江戸時代は幕府公認の貯木場だった。公園の南側が開園したのは、1924年昭和天皇のご成婚を記念したことによる。貯木場が廃止されたのは、1972年。公園の全面開園は、1983年と言うから、それほど昔のことではない。
都立木場公園も材木関係の倉庫や貯木場の跡地である。貯木場は、全て新木場に移り、あとは緑の公園になったわけだ。
江東区は、マンションばかりが立ち並び、緑が少ないと印象を持ちがちだが、そんなことはない。
北には、亀戸中央公園、南には夢の島や若洲海浜公園、東には大島小松川公園があり、西には、清澄庭園や清澄公園もある。隅田川の川縁も憩いの空間だ。
特記すべきは、仙台堀川公園や古石場親水公園など、かつては運河だった場所が公園として整備されたことだ。東陽町から亀戸近くまで緑に囲まれて移動すことも可能になった。
江東区は、人生の3分の1の二十五年以上を過した土地である。懐かしい。