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手を振つてくれる子のいて梅雨晴れ間

小山正見

葛飾区立こすげ小学校に来ている。不釣り合いな巨大な体育館は、私が赴任した26年前から同じ場所に鎮座している。
数年前からこすげ小学校の全学年で俳句の授業をしている。
校庭を歩いていたら何人もの子が「小山先生!」と手を振ってくれた。一年に一度しかか会わないのに憶えていてくれるとは嬉しい。
色々なことを思い出した。
休み時間寄せ集めて「30分休み」を作った。子どもは遊ぶのが大事だ。せめて30分ないと存分には遊べないだろう。
体育館の裏の空き地をハーブ園にした。事務の先生がやりたいというので、夏休みに作業した。瓦礫を取り除くのに苦労した。PTA 会長の内藤さんが耕運機を手配してくれた。
開校50周年記念に向けて、区議会議員の池田さんらと一緒に山梨県の小菅村を訪ねた。資金集めのために大バザーを催し、小菅村から鮎の塩焼きを出してもらった。バザーの収益は350万円に上った。
地域の歴史を探ろうと保護者の森田さんらと一緒に「こすげを語る会」を作って、その内容を子ども向けにした新聞を発行した。
普通の町に普通でない歴史があることを知った。
サッカーの日韓ワールドカップの時は体育館に大スクリーンを設置し、子どもと保護者と一緒に「日本チャチャチャ」と応援した。
学校は結構何でもできる楽しい場所なのである。