俳句フォトエッセイ2025.01.23待ちわびて仕事始のお給食小山正見先週新年始めの俳句の授業だった。暮のうちから校長先生に「給食を用意しておくから」と言われ、心待ちにしていた。給食は、実に栄養バランスがいい。野菜もたっぷり取れる。外食だとそうはいかない。ラーメンでも蕎麦でもスパゲッティでも炭水化物だ。揚げ物も多い。それに結構上手い。癖がなく万人向けの味に仕上がっている。好き嫌いの多いぼくでも概ね大丈夫だ。仕事からあ離れて、給食の良さに初めて気がついた。学校に勤めていた当時は「一生給食に付き合わなくてはいけないのか」と思い、レストランでのランチが羨ましかった。実は、ぼくは子どもの時、好き嫌いがひどく、給食が大の苦手だった。悪名高い脱脂粉乳だけでなく、野菜がほぼ食べられなかった。学校だけでなく、家でも好き嫌いがひどく、「ごま塩坊や」と呼ばれていたほどだ。野菜が食べられるようになったのは大学に入り、下宿した頃からだ。親子丼に入っているタマネギを「食べなくちゃ死んじゃう」と思って食べたら、意外と美味しかった。食べず嫌いだったのだ。教師になった時、小学校時代の担任の先生や友達から「給食はどうしているの?」と笑われた。そう考えると様変わりだ。苦笑するしかない。ぼくも少し進歩したが、給食はぼくの百倍進歩したのだと思う。美味しくなった。また給食を食べられる機会があれば良いと願う今日この頃である。
先週新年始めの俳句の授業だった。暮のうちから校長先生に「給食を用意しておくから」と言われ、心待ちにしていた。
給食は、実に栄養バランスがいい。野菜もたっぷり取れる。外食だとそうはいかない。ラーメンでも蕎麦でもスパゲッティでも炭水化物だ。揚げ物も多い。
それに結構上手い。癖がなく万人向けの味に仕上がっている。好き嫌いの多いぼくでも概ね大丈夫だ。
仕事からあ離れて、給食の良さに初めて気がついた。
学校に勤めていた当時は「一生給食に付き合わなくてはいけないのか」と思い、レストランでのランチが羨ましかった。
実は、ぼくは子どもの時、好き嫌いがひどく、給食が大の苦手だった。
悪名高い脱脂粉乳だけでなく、野菜がほぼ食べられなかった。学校だけでなく、家でも好き嫌いがひどく、「ごま塩坊や」と呼ばれていたほどだ。
野菜が食べられるようになったのは大学に入り、下宿した頃からだ。
親子丼に入っているタマネギを「食べなくちゃ死んじゃう」と思って食べたら、意外と美味しかった。食べず嫌いだったのだ。
教師になった時、小学校時代の担任の先生や友達から「給食はどうしているの?」と笑われた。
そう考えると様変わりだ。苦笑するしかない。
ぼくも少し進歩したが、給食はぼくの百倍進歩したのだと思う。美味しくなった。
また給食を食べられる機会があれば良いと願う今日この頃である。