【大好評】「咲満ちて小山正見の俳句フォト カルタ」販売中!

広島忌ここにもひとつ紅き花

小山正見

今日は八月六日。広島に原爆が落とされた日だ。
俳句ではこの日を「広島忌」(原爆忌)と呼ぶ。
朝の広島の記念式典をテレビで少しだけ観た。
広島県の湯崎英彦知事の演説に感銘を受けた。湯崎氏は、通産省の官僚出身というが、官僚の中にも立派な人がいる。
知事はいわゆる「核抑止論」を批判した上で、核兵器に投入される資源について「昨年だけでも14兆円を超える資金が投資され、何万人ものコンサルタントや軍・行政関係者、また、科学者と技術者が投入されています」と指摘。その10分の1にあたる1.4兆円や数千人の専門家を投入すれば、「核廃絶も具体的に大きく前進するでしょう」と述べた。
その通りだと思った。決然として述べる姿に惚れた。
写真は中原平和公園である。百日紅も紅い花だが、もう一つ紅い花があった。夾竹桃だ。
「夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から 母と子供の おもいをこめて
・・・・」
という反戦の歌があったことを思い出した。
川崎市の核兵器廃絶平和都市宣言を記した球形の碑の後ろに夾竹桃が咲いていた。
「広島の花」との説明が添えられている。