俳句フォトエッセイ2025.02.24如月の白きダウンのインパクト小山正見俳句的に言えば下五の「インパクト」がよくない。言い過ぎである。「インパクトを使わないで「インパクト」を感じさせる情景を表現しなければいけないだろう。その一言がわからないまま、十日がたってしまった。一時は、冬のアウターと言えば、黒一色だったように思う。実につまらない。ところが、最近は白が目立つと思わないだろうか。白と言っても、燻んだ白ではなく、輝くような白、純白と言ってもいいような白だ。ピュアホワイト!そのままウエディングドレスに仕立ててもいい白だ。白は目立つ色だ。流行っていると言ってもどのくらいの人が着ると「流行っている」と感じるのだろう。若い時、誰かと待ち合わせをした駅で階段を登ってくる人を数えたことがある。流行りのぽっこり袖の人が何人いるかを数えた。結果は女性の20人に一人ぐらいの割合だった。そのぐらいいると流行っていると感じるんだなぁとその時思った。白いダウンは一体何人に一人ぐらいの割合なのだろう。超目立つから50人に一人、100人に一人くらいかもしれない。次にこの現象を俳句フォトにするのにどうするか。頭を悩ました。知っているモデルがいればいいが、無理だ。女の子の後ろ姿を撮っても盗撮になってしまいそうだ。厄介な時代になった。ブテックのショーウィンドウも狙ったがなかなか上手くいかない。こちらも十日間悩んだ。元住吉のエスカレーターを降りたところにブルドーザーが白い幕の中にある。「これだ」と思った。その幕の白を撮ってみた。あまり綺麗ではない。最後に辿りついたのが白い紙。つまりコピー用紙だ。不十分ながら、白いダウンの衝撃を残しておきたい。もっと良い表現が見つかったら直すことにする。ぼくの場合、こんな風にいつも見切り発車で人生を過ごしてきたのかもしれない。
俳句的に言えば下五の「インパクト」がよくない。言い過ぎである。「インパクトを使わないで「インパクト」を感じさせる情景を表現しなければいけないだろう。
その一言がわからないまま、十日がたってしまった。
一時は、冬のアウターと言えば、黒一色だったように思う。実につまらない。
ところが、最近は白が目立つと思わないだろうか。
白と言っても、燻んだ白ではなく、輝くような白、純白と言ってもいいような白だ。ピュアホワイト!そのままウエディングドレスに仕立ててもいい白だ。
白は目立つ色だ。流行っていると言ってもどのくらいの人が着ると「流行っている」と感じるのだろう。
若い時、誰かと待ち合わせをした駅で階段を登ってくる人を数えたことがある。流行りのぽっこり袖の人が何人いるかを数えた。
結果は女性の20人に一人ぐらいの割合だった。そのぐらいいると流行っていると感じるんだなぁとその時思った。
白いダウンは一体何人に一人ぐらいの割合なのだろう。超目立つから50人に一人、100人に一人くらいかもしれない。
次にこの現象を俳句フォトにするのにどうするか。頭を悩ました。知っているモデルがいればいいが、無理だ。女の子の後ろ姿を撮っても盗撮になってしまいそうだ。厄介な時代になった。ブテックのショーウィンドウも狙ったがなかなか上手くいかない。こちらも十日間悩んだ。
元住吉のエスカレーターを降りたところにブルドーザーが白い幕の中にある。「これだ」と思った。その幕の白を撮ってみた。あまり綺麗ではない。最後に辿りついたのが白い紙。つまりコピー用紙だ。
不十分ながら、白いダウンの衝撃を残しておきたい。もっと良い表現が見つかったら直すことにする。
ぼくの場合、こんな風にいつも見切り発車で人生を過ごしてきたのかもしれない。