俳句フォトエッセイ2025.02.08図らずも出逢ひぬ梅の花梅の花小山正見梅の花の見事さに思わず見惚れてしまった。ここは、川崎市の宮前区有馬というところだ。田園都市線の鷺沼からバスで15分程度だろうか。先日の北鎌倉の吟行では、梅の花の蕾すら見つからなかったというのに、何という違いだ。しかし、梅を見るためにここに来たわけではない。三峰神社があると言うので、坂道を登ってきて、偶然に出逢ったというわけである。三峰神社は狼の神社である。近くに映画を見たついでに寄ったのだ。「狼の護符」というドキュメンタリー映画である。上映会が、ここ有馬野川学習センターで行われた。制作者の小倉美恵子さんのトークイベントもあるという。川崎の昔話を読む会のOさんに誘われてのこのことついてきたという事情だ。有馬のある宮前区は今は閑静な住宅地。しかし、宅地開発がされる前は、静かな農村地帯だった。そこに残る山岳信仰「御岳講」で繋がる人々を描いた映画が「狼の護符」だ。制作者の小倉恵美子さんが、自分の家に張っている狼のお札の謎を解く中で「講」というコミュニケーションの仕組みを明らかにしていく。一つの歴史を掘り起こした映画と言えよう。映画の後、小倉さんと話す機会を得た。映画の最後のキャプションを見ていたら、制作者に小倉さんと並んで小泉修吉という名前が出てきた。小泉修吉と言えば、知る人ぞ知る「民映研」(民族文化映像研究所)という日本の昔からの文化を記録する運動の大御所の一人である。仲良くさせていただいているカメラマンの堀田泰寛さんはその草分けの一人だ。堀田さんのことを話したら「堀田さんは私の先生です」と小倉さんは顔をにこにこさせた。堀田泰寛さんは、民映研の代表作の一つ、「越後奥三面ー山に生かされた日々」を撮ったカメラマンである。話題になった映画「靖国YASUKUNI」を撮ったのも彼である。会場では軍用地だった宮前を調べておられる学校の先生にもお目にかかることができた。興味あるテーマだ。思わぬ出逢いが何処にでもあるものだ。誘って下さったOさんに深く感謝したい。図らずも出逢ひぬ梅の花梅の花
梅の花の見事さに思わず見惚れてしまった。ここは、川崎市の宮前区有馬というところだ。田園都市線の鷺沼からバスで15分程度だろうか。
先日の北鎌倉の吟行では、梅の花の蕾すら見つからなかったというのに、何という違いだ。
しかし、梅を見るためにここに来たわけではない。
三峰神社があると言うので、坂道を登ってきて、偶然に出逢ったというわけである。
三峰神社は狼の神社である。
近くに映画を見たついでに寄ったのだ。
「狼の護符」というドキュメンタリー映画である。上映会が、ここ有馬野川学習センターで行われた。制作者の小倉美恵子さんのトークイベントもあるという。
川崎の昔話を読む会のOさんに誘われてのこのことついてきたという事情だ。
有馬のある宮前区は今は閑静な住宅地。しかし、宅地開発がされる前は、静かな農村地帯だった。そこに残る山岳信仰「御岳講」で繋がる人々を描いた映画が「狼の護符」だ。制作者の小倉恵美子さんが、自分の家に張っている狼のお札の謎を解く中で「講」というコミュニケーションの仕組みを明らかにしていく。一つの歴史を掘り起こした映画と言えよう。
映画の後、小倉さんと話す機会を得た。
映画の最後のキャプションを見ていたら、制作者に小倉さんと並んで小泉修吉という名前が出てきた。小泉修吉と言えば、知る人ぞ知る「民映研」(民族文化映像研究所)という日本の昔からの文化を記録する運動の大御所の一人である。仲良くさせていただいているカメラマンの堀田泰寛さんはその草分けの一人だ。
堀田さんのことを話したら「堀田さんは私の先生です」と小倉さんは顔をにこにこさせた。
堀田泰寛さんは、民映研の代表作の一つ、「越後奥三面ー山に生かされた日々」を撮ったカメラマンである。話題になった映画「靖国YASUKUNI」を撮ったのも彼である。
会場では軍用地だった宮前を調べておられる学校の先生にもお目にかかることができた。興味あるテーマだ。
思わぬ出逢いが何処にでもあるものだ。誘って下さったOさんに深く感謝したい。
図らずも出逢ひぬ梅の花梅の花