俳句フォトエッセイ2025.03.18四月馬鹿此奴一つがあれば良し小山正見一ヶ月前倒しの「四月馬鹿」である。「四月馬鹿」は「万愚説」とも言う。春の季語である。ぼくの持っているスマートフォンは最新鋭のiPhone16Proだ。ケースは新進気鋭のイラストレーター佐山愛の手による。ちょっとした自慢だ。このiPhoneは写真の人物を消す事もできる。フェイク画像すら簡単にできてしまいそうだ。おそらく50年前の世界最高級のコンピュータの機能を遥かに上回るだろう。電話だけでなく、財布にもなるし、地図にもなる。辞書も入っている。ビデオを見たり、音楽を聴いたりもできる。何でもござれだ。この俳句フォトもiPhone一つで作成している。パソコンもタブレットも要らない。ぼくが最初にコンピュータに出会ったのは1970年代の終わり頃だった。尊敬する先輩の加賀谷稔先生(故人)が職員室にパソコンを持ち込んだのだ。NECのPC-8001だった。当時はまだフロッピーディスクすらなく、カセットでデータを読み込ませた。コンピュータが起動するまでに5分はかかった。単純なゲームに夢中になった。80年代になってワープロ専用機を買った。富士通が発売したOASYS(オアシス)のラップトップが22万円という破格の値段で話題になった。しかし、液晶画面に映し出せる文字は8文字に過ぎなかった。ぼくは日立のワープロを60万円で買った。軽自動車が一台買える値段だった。一所懸命ブラインドタッチの練習をした。次に手にしたのはPC-98シリーズだった。フロッピーディスクは3.5インチになっていた。コピーフリーに近かったワープロソフト、一太郎Ver.3を使うようになった。インターネットが世の中に現れた。その頃、ぼくは港区の麻布小学校に勤めていた。学校の隣がアメリカのパソコンメーカーのショールームだった。ネットの1画面が出てくるのに2分以上かかったのを覚えている。iPhoneに初めて触れたのは退職の10日前のことだ。卒業式の式辞の文案をそっちのけで、この小さな機械にのめり込んだ。それから既に15年である。「スマホの電磁波は脳を破壊する」という説がある。だとしたら、ぼくの脳みそは相当に壊れている。手放せないのは中毒かもしれない。四月馬鹿どころか、毎日が馬鹿、馬鹿、馬鹿といったところだ。これからはどうなるのだろう。
一ヶ月前倒しの「四月馬鹿」である。「四月馬鹿」は「万愚説」とも言う。春の季語である。
ぼくの持っているスマートフォンは最新鋭のiPhone16Proだ。ケースは新進気鋭のイラストレーター佐山愛の手による。
ちょっとした自慢だ。
このiPhoneは写真の人物を消す事もできる。フェイク画像すら簡単にできてしまいそうだ。
おそらく50年前の世界最高級のコンピュータの機能を遥かに上回るだろう。
電話だけでなく、財布にもなるし、地図にもなる。辞書も入っている。ビデオを見たり、音楽を聴いたりもできる。何でもござれだ。
この俳句フォトもiPhone一つで作成している。パソコンもタブレットも要らない。
ぼくが最初にコンピュータに出会ったのは1970年代の終わり頃だった。尊敬する先輩の加賀谷稔先生(故人)が職員室にパソコンを持ち込んだのだ。NECのPC-8001だった。当時はまだフロッピーディスクすらなく、カセットでデータを読み込ませた。コンピュータが起動するまでに5分はかかった。単純なゲームに夢中になった。
80年代になってワープロ専用機を買った。富士通が発売したOASYS(オアシス)のラップトップが22万円という破格の値段で話題になった。しかし、液晶画面に映し出せる文字は8文字に過ぎなかった。
ぼくは日立のワープロを60万円で買った。軽自動車が一台買える値段だった。一所懸命ブラインドタッチの練習をした。
次に手にしたのはPC-98シリーズだった。フロッピーディスクは3.5インチになっていた。
コピーフリーに近かったワープロソフト、一太郎Ver.3を使うようになった。
インターネットが世の中に現れた。その頃、ぼくは港区の麻布小学校に勤めていた。学校の隣がアメリカのパソコンメーカーのショールームだった。ネットの1画面が出てくるのに2分以上かかったのを覚えている。
iPhoneに初めて触れたのは退職の10日前のことだ。卒業式の式辞の文案をそっちのけで、この小さな機械にのめり込んだ。
それから既に15年である。
「スマホの電磁波は脳を破壊する」という説がある。だとしたら、ぼくの脳みそは相当に壊れている。手放せないのは中毒かもしれない。
四月馬鹿どころか、毎日が馬鹿、馬鹿、馬鹿といったところだ。これからはどうなるのだろう。