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咲かんとす大垣城の桜かな

小山正見

昨年に引き続き大垣市で行われた「高校生東西俳句決戦in大垣」に審査員として参加した。「夏の俳句甲子園に匹敵する大会にする」。実行委員会の鼻息は荒い。
高校生のディベートに舌を巻いた。初見の俳句に対して、すぐさま鋭い評を加える。反論も噛み合っている。そのディベートが途切れない。能力と集中力の高さが際立っている。
素晴らしい高校生の力を見せてもらった。
この高校生の才能を発揮させ、その力をみんなに見せ、自信に繋げたのはこの大会があったからだ。西田拓郎先生をはじめ、準備された方々の努力に感謝したい。
その感動に加えて、ぼくにとっては個人的に素晴らしいことが二つあった。
一つは外山一機さんに出会えたことだ。外山さんは、句集『大花野』を取り上げ、高い評価をしてくれた新進気鋭の俳句評論家である。話を聞くと、偶然書店で手に取り、「この句集はいい!」と感じたと話してくれた。
もう一人はN先生だ。大垣のスーパー銭湯を楽しんだと話をしたら、「いい湯がある」と言う。肌がスベスベになるのだとも。
ぼくが行きたそうな顔をしていたら「連れて行ってあげましょう」と。
本当に素晴らしい温泉だった。お湯だけでなく、景色がなんとも言えない。

山の端のやがて朧になりにけり
点々と春燈広ごる夕間暮

露天風呂の気持ち良さをつくづくと感じた。大垣には湯活をしに行ったようなものかもしれない(笑)
N先生に心から感謝したい。