【大好評】「咲満ちて小山正見の俳句フォト カルタ」販売中!

句座囲む人暖かき彼岸かな

小山正見

子規に「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」という句があるが、昨日は寒いお彼岸の中日だった。
午前中のポカポカ陽気が嘘のようだ。雷雨まで襲ってきた。雪が降るかもしれないという予報もあった。
感泣亭句会は3ヶ月に一度、3月、6月、9月、12月の第3水曜日を定例会にしている。
まだ母が生きていた2011年頃から始めたのですでに10年以上の歴史がある。
2013年3月の句会で、母は

眠りたし春眠のままそのままで

と詠んだ。そして、その一年後の2014年3月23日にこの世を去った。
母はお洒落な人だった。若い時から九十歳を過ぎた死の直前までその姿勢は変わらなかった。

本日は母の忌なれば花吹雪  正見

しかし、いずれにしても今日は寒い。にもかかわらず、感泣亭の中には笑いがたえない。ご近所の人も遠くから駆けつけてくださった人もいる。俳句のベテランもいれば昨日始めた人もいる。この時だけ俳句を作るという輩もいる。にもかかわらず違和感がない。座の雰囲気を皆で楽しんでいる。
これが俳句の力だ。俳句は楽しい。