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冬北斗一一一一一ぞろ目

小山正見

笑ってほしい。歩数の曲線が何となく北斗七星に似ているではないか。それに11111のぞろ目。ほっこりして、つい写真に撮ってしまった。「これは縁起がいいぞ」とまでは思わないが、気分はいい。
よく歩いている。十一月は、平均で一日一万一千歩を超えている。
Aさんに勧められて夜のウォーキングを始めたからだ。
歩くようになったのは妻の影響だということは、前に述べた。職場のある本郷から業平橋まで一時間以上歩いて彼女は帰ってきた。毎日である。
それまでぼくには移動は電車かバスという頭しかなかった。妻のおかげで既成概念がひっくり返った。
歩くようになったのはそれからだ。万歩計を腰につけて歩いた。最初は手で振っても歩数が稼げるタイプだった。それも進化し、スマホに万歩計が組み込まれるようになった。
今は、アップルウォッチである。
一説によると、一万歩は歩き過ぎで八千歩でいいらしい。
歩けば歩くほど健康になるわけではない。
最近川崎市の歩数アプリに「かわてく」に登録した。区内での順位とか年代別の順位がでる。順位が上がると嬉しいのだが、これが曲者だ。つられて歩き過ぎてしまう危険がある。
とんでもないところから邪魔が入ることがある。もう三年前になるが、お尻が痛くなった。それがずんずん進み、あっという間に足が動かなくなった。坐骨神経痛らしかった。元に戻るのに数ヶ月を費やした。
歩き過ぎて筋肉を痛めることもある。油断禁物だ。敵は思わぬところからやってくる。
75年以上使ってきたのだから、がたがきても不思議ではない。父が亡くなった歳まであと十年。騙しながらどこまでいけるかということだろう。