俳句フォトエッセイ2024.12.26冬ぬくし心豊かにこすげの子小山正見葛飾区立こすげ小学校である。実に気持ちが良い六年生だった。この時期の六年の学級経営はなかなかに難しい。一気に心が大人になり、思春期独特の不安定さが現れてくる。そこに受験という重圧が重なる子もいる。自分のことだけで精一杯になるのが普通だ。それを乗り越えさせるには学校や担任の先生の巧みな指導力が欠かせない。若い先生だったが、実にこどもたちとの関係が自然で無理がない。こどもたちの気分を上手に掴んでいる。大したものだと舌を巻いた。僕の立場は、外部からの一瞬の闖入者である。こういう素敵な学級に混ぜて貰えば指導していても楽しい。六年生が素敵だということは学校がうまく回ってるということだ。20年前、ぼくはこの学校の校長だった。6年間在籍した。初めの三年は「小菅小学校」長として、次の三年は「こすげ小学校」長としてである。隣の小谷野小学校と統合したのだ。新しい学校名をどうするのかで紛糾した。シンボルのけやきから「けやき小学校」などの名前も候補に上がったが、いざとなると地名の持つ力には敵わない。すったもんだの挙句平仮名の「こすげ」で決着した。校歌も校章も新しくなった。ぼくが残念だったのは旧小菅小の校歌が消えたことだ。作詞は佐藤春夫だったからだ。あの有名なサンマの歌「秋刀魚、秋刀魚、秋刀魚苦いかしょっぱいか」の作者だ。校歌には、「小菅小学 七百の•••」の歌詞がある。その当時は子どもの数は一定で変わらないとでも考えたのだろうか?笑ってしまう。あれから20年。こすげ小学校は本当にいい学校になった。
葛飾区立こすげ小学校である。
実に気持ちが良い六年生だった。この時期の六年の学級経営はなかなかに難しい。一気に心が大人になり、思春期独特の不安定さが現れてくる。そこに受験という重圧が重なる子もいる。自分のことだけで精一杯になるのが普通だ。
それを乗り越えさせるには学校や担任の先生の巧みな指導力が欠かせない。
若い先生だったが、実にこどもたちとの関係が自然で無理がない。こどもたちの気分を上手に掴んでいる。大したものだと舌を巻いた。
僕の立場は、外部からの一瞬の闖入者である。こういう素敵な学級に混ぜて貰えば指導していても楽しい。
六年生が素敵だということは学校がうまく回ってるということだ。
20年前、ぼくはこの学校の校長だった。6年間在籍した。初めの三年は「小菅小学校」長として、次の三年は「こすげ小学校」長としてである。隣の小谷野小学校と統合したのだ。新しい学校名をどうするのかで紛糾した。シンボルのけやきから「けやき小学校」などの名前も候補に上がったが、いざとなると地名の持つ力には敵わない。
すったもんだの挙句平仮名の「こすげ」で決着した。
校歌も校章も新しくなった。
ぼくが残念だったのは旧小菅小の校歌が消えたことだ。
作詞は佐藤春夫だったからだ。
あの有名なサンマの歌
「秋刀魚、秋刀魚、秋刀魚苦いかしょっぱいか」
の作者だ。
校歌には、
「小菅小学 七百の•••」
の歌詞がある。その当時は子どもの数は一定で変わらないとでも考えたのだろうか?笑ってしまう。
あれから20年。こすげ小学校は本当にいい学校になった。