まだまだ怒濤というほどの暑さではないが、このパンフレットには怒涛のようなカレーが載っている。
カレーは夏の食べ物だと思う。汗をかき、フーフー言いながら食べるのがあっている。
このパンフレットは郵便局にあった。郵便局がこの種の商売をしていることは知っていたが、この量！流石に度肝を抜かれた。こんなにご当地カレーがあるのか！
先日はとんかつについて書いたが、実はぼくはカレーにも目がない。
俳句の授業で学校を訪れた時、たまに「好きなものは何ですか？」
と聞かれることがある。こんな時には、迷わず「カレーライス」と答える。
好き嫌いが多かった自分でも、カレーライスはよく食べた。味が想像できるというのも安心材料なのかもしれない。
子どもの頃の最高のご馳走は中村屋のチキンカレーだった。当時は缶詰だったが、レトルトの中村屋のカレーは今でも飽きがこない。
給食のカレーライスも好きだし、蕎麦屋のカレーもよく食べた。
好きなカレー屋は沢山ある。
澁谷のムルギー。先日行ったが、昔と寸分違わない。神保町の共栄堂のスマトラカレーも上位に位置する。新橋にも店があって共に栄えようという意味で共栄堂としたのだが喧嘩別れをしたらしい。新橋の店は今あるのかしら？
上野広小路のデリーも懐かしい。東銀座にはナイルレストランという店があった。松屋のカレーの味がよくびっくりしたこともある。
昔は無理して辛いカレーに挑戦したが、今考えると「見栄を張っていた」だけである。
インド料理店のカレーは美味くても最近は食べる気がしない。好きなのはもっぱら日本的なカレーライスなのだ。
今はレトルトのカレーが山ほどある。どれもよく調理されていて旨いが、どういう訳か飽きる。
僕には家庭の普通のカレーが一番いいようだ。