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今日からは泥んこパークの五月かな

小山正見

夏休みの児童向け俳句フォト教室の打ち合わせに草加文化会館に担当者を訪ねた。
獨協大学前〈草加松原〉という東武線の駅で降りる。こんな駅あったのかな?と一瞬迷った。昔は「松原団地」という名前だったことを思い出した。
すぐ川に差し掛かった。そこに「旧日光街道」の石碑が立っていた。街道沿いに見事な松並木が伸びている。
「これが、草加松原なのか!」
ただの固有名詞だった「松原」という言葉が一瞬で歴史と実感をもって迫ってきた。芭蕉もこの松原を歩いたのだ。草加松原は、国指定のおくのほそ道景勝地になっている。近くの公園には草加宿芭蕉庵もある。草加は芭蕉の町なのである。
綾瀬川を渡るとすぐに文化会館である。館内にも松原を歩く芭蕉像があった。一時間ほど打ち合わせをした。帰り際に担当の方が「今、先生の本を読んでいます。」と言う。何だろうと思ったら句集『大花野』であった。とても嬉しかった。一人でも多くの方に読んでいただきたいと願っている。
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外に出たら、隣にあったのが「冒険松原あそび場」だった。
「怪我とお弁当は自分もち」だが、穴掘りも焚き火も木登りも何でもできるプレイパークだ。確か、世田谷の羽根木が最初だったのではないか。
NHKのドキュメンタリー72時間で川崎市にある「こども夢パーク」が「”どろんこパーク“雨を走る子どもたち」が取りあげられ、2022年度の人気No.1だった。
この日は丁度お休みだったが、パークのあちらこちらに子どもたちのエネルギーの痕跡がくすぶっていた。