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ブローニュの森の如くに秋の色

小山正見

いつまで続くこの暑さと言いたいほど酷暑が続いている。暑さ以上に湿度にやられているのかもしれない。
しかし、秋は着実に進んでいる。
写真は、江東区の南砂町駅前の公園を撮したものである。よく見ると
樹々の緑が褪せ始めている。色の変わり始めた葉もある。
眺めてるいると幾分ひんやりしてきた気分にもなる。不思議なものだ。
江東区はマンションやビルばかりの街との印象があるが、それは間違いである。
緑が多い自然豊かな街と言ってよい。
大きな公園がいくつもある。
大島中央公園、猿江公園、木場公園、清澄公園、大島小松川公園、辰巳の森公園etc。夢の島も緑で覆われている。
それ以上に江東区に緑をもたらしているのは、張り巡らされたお堀が緑地化されていることだ。公園化された仙台堀川には、カワセミまで集まる。
ぼくは、12年間江東区役所に勤め、毎年区内46の小学校に俳句の授業で回った。
行きは電車やバスを使うことが多かったが帰りは時間の許す限り歩くことを心がけた。心がけたというのは実は嘘で、役所の中にいると気が滅入るからだ(笑)
するとどの学校も徒歩範囲なことがわかった。東の端の浅間竪川小学校から役所まででも1時間ちょっとしかかからない。西の端の八名川小学校からは40分。南の辰巳小学校でも約1時間。流石に有明西小学校から歩いた記憶はないが(笑)。
その実感からも江東区は思いのほか緑の区だと断言できる。
調べてみたら、江東区の被緑率は、21.01%で、都内23区中上位に位置し、区民一人当たりの公園面積は千代田、江戸川に次いで、都内第3位となっていた。