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ズルズルズルズルズルズルズル春の風邪

小山正見

「ズルズルズル」とは何とも汚い。もう2週間になる。大垣に行っていた三日間だけは奇跡的に症状はは抜けていたが、東京に戻ったら風邪の症状も戻ってきた。
始まりは、2週間も前だ。喉が痛くなった。正確に言えば、喉が痛くなる予兆があった。こういう時には、ルゴールで喉を焼くとひどくならない。(商品名で言えば「のどぬーる」)
しかし、今回は治らない。鼻水が「ズルズル」出る。体が重い。次の週になっても症状は変らない。
寒暖差のせいかもしれない。気圧の変化も体調には影響する。
仕方なく、医者に行くことにした。
この30年間、ぼくはインフルエンザには無縁だった。大流行の年もあったはずだが、運良く切り抜けた。ずっとこどもたちの中にいたので、もしかしたら免疫がついていたのかもしれない。
喉の熱は数日で過ぎるのが通常だ。治れば簡単にぶり返さない。それがこれまでだった。
ところが、今回は違う。正に「ズルズルズルズル」なのだ。
仕方なく、医者に行くことにした。「ペースメーカーを入れるレベルだ」と驚かされた例の医者だ。
「コロナの検査をまずしてみましょう」
もし、コロナだったら、大垣にも行けなくなる。困ったなと思った。が検査の結果、コロナではなかった。
検査キットの「一本の線」を医者はぼくに見せてくれた。少しほっとした。
「コロナなら線が二本でるんですよ」
「対症療法しかありませんね」
そして、いただいたのが「メジコン」「ムコンルバン」「トラネキサム」の3種類の薬と頓服の「カロナール」である。「メジコン」は咳止め、「ムコンルバン」は痰切り、「トラネサキム」喉の痛み止めである。
それにしても薬の名前は分かりにくい。
「カロナール」は御存知鎮痛・解熱剤だ。
症状は少しずつ抜けているような気もするが、本調子にはほど遠い。どこでわかるかと言えばぼくの場合「歩く速さ」だ。早足で歩こうと言う気に少しもならない。
人に愚痴を言ったら、「花粉症かもよ」と言われた。そう言われれば、目がしょしょぼする。熱はないのに何となく熱っぽい。そうだとしたら「とうとう来たか」ということになる。四月まであと数日だ。それまでには、本調子に戻したいものだ。