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コスモスの風に揺れまた風に揺れ

小山正見

第41回全国都市緑化川崎フェアが行われている。主会場は、生田緑地、等々力緑地、富士見公園である。
生田も等々力も何回も行ったことがあるのであ、富士見公園に行ってみようと思った。
およその見当を付けて川崎駅から歩く。銀柳街を突っ切り仲見世通りを行く。ごちゃごちゃしているが、広大な歓楽街だ。かつての川崎がここに集約されている感じすらする。第一京浜を渡り、しばらく行くと富士見公園だ。昔の川崎球場があった場所だ。子どもの時何度も連れて行ってもらった。大洋ホエールズの本拠地だった。
入口からしてすごい。「花の壁」である。壁面緑化の手法だ。壁に植木鉢を植込み、そこに様々な草や花を植える。
会場内には仮設の花壇が広がり、花で埋め尽くされている。
ダリアやマリーゴールドなど見知った花もあるが、全てが外来種のようだ。
外来種の方が派手で見映えが良いのだろう。
コスモスも原産地はメキシコである。スペインを経て、明治時代に日本に入ってきた。花弁の形が桜に似ているので秋桜とも言う。最近多いキバナコスモスは、遅れて大正時代に日本に入ってきたらしい。会場には一本もなかったのは、好かれていないからだろう。
11月の初めには皇族の方々もおいでになるようだ。ボランティアの方々がしきりに花の世話をされていた。
それにしても風にそよぐコスモスは美しい。