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まずは割るタグの付きたる松葉蟹

小山正見

松葉蟹を一人一杯ずつ食すという贅沢なパーティに参加した。昨年に続いて二回目である。
昨年ある方から誘われたのがきっかけだ。場所は虎ノ門のとあるイタリアンレストラン。
主催のNさんは、広島で会社を経営されていて、驚くほど幅広い人脈をお持ちの方だ。大手新聞の現役の記者、日本銀行のOB、会社の経営者、作家、IT技術者、様々な職種の方が参加されている。
その中に今年は、通訳をされている方や音楽教育に携わっている方、元アイドルで歌手、ラジオのパーソナリティもされている方もいらした。多彩だ。
男性群は会社関係、女性群は自ら起業されている方が多いという印象。
直送の発泡スチロールの箱が開けられ、一人一人の皿に立派な松葉蟹が配られる。この松葉蟹は鳥取産。松葉蟹とはズワイガニの雄を指すのだそうだ。
蟹の足を持って、まず二つに割る。甲羅の上には蟹味噌が現れる。これが実に美味!
ぼくは残念ながら下戸なのだが、その甲羅の上に、持ち込まれた八海山や獺祭が注ぎ込まれる。呑める人は堪らないだろう。話に花が咲く。
ある大手商社を退職された女性がおられた。実にエネルギッシュに見える。
退職後色々な事業を始めているという。さらに今度はネットビジネスを始めると話された。どんなネットビジネスなのだろうと興味が湧いた。
よく話を聞いてみると、人生の経験を売る。生きてきた人生そのものを武器にするということらしい。
わかりやすく言えば、「成功術を伝授する」ということなのだろうが・・・
現代は「モノ」を売る時代から「ヒト(精神)」を売る時代に変化しているのかもしれない。得難い話だった。
それにしても、松葉蟹は美味であった。