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ふみパンと会津ワインと春の夢

小山正見

男は幾つになっても夢をもつ。儚き夢とならないように必死に生きている。その典型的な男の一人が横山さんだ。
横山さんは、NPO法人会津ワイナリー会の理事長である。百七十名の会員を擁し、年間三千本のワインを生産している。この事業は、横山さんの夢でもある。
横山さんは、つい先日まで会津で雪と戦っていた。この間の大雪で、横山さんの葡萄畑も大きな被害を受けたという。雪の中を這い回り、葡萄の木を守るために雪まみれになって奮闘された話を聞いた。
復旧対策に多大な費用を要するとも聞いた。夢を実現するのはまことに容易ではない。
横山さんは、大手のT工務店に勤務されておられた。彼の在職中の最後の仕事が福島県での放射能除染で、大きな功績を挙げられた。
その後、
「福島のために何か尽くしたい」
と始められたのが「ワインづくり」だった。今年で十一年に入るそうだ。
良いワインを作るためには、良い葡萄を育てるしかない。
ぼくは、昨年の六月に横山さんの葡萄畑を訪れた。短時間だったが、作業のお手伝いをした。花かすを除く作業だ。刷毛を使い、一房一房残った花のかすを取り除くのだが、気の遠くなる作業だった。つくづくワイン作りは大変だと身に沁みた。
しかし、横山さんのワインは大好評だ。
昨年、感泣亭で行なわれた「会津ワインを心ゆくまで楽しむ会」には、四十人が参加し、四ダースのワインが消費された。
ぼくが知っている限りでの一番ワイン通の男が「このワインはうまい」と絶賛した。
その際のつまみを担当してくれたのがふみちゃんだったいう縁である。
ぼくが横山さんにお世話になりだしたのは、八名川小学校に勤務していた頃だ。それから二十年。お世話になりっぱなしだ。少しでも恩返しをしたい。
それには、横山さんのワインを少しでも多くの人に伝え、一本でも多く買ってもらうことだと考えた。
ぜひ、横山さんのワインを飲んでほしい。
おいしいし、それに横山さんの夢を「春の夢」にしないためにも!

銀之路2023 フルーティ
豊穣之郷2023 端麗辛口
奥之院2023ステンレス熟成 超辛口
奥の院2023樽熟成 まろやか
いずれも一本2750円

小山までご連絡いただければ手配いたします。
よろしくお願いいたします。