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紫陽花の姿そのまま枯れにけり

小山正見

いよいよ梅雨に突入した。天気予報は曇りだったが朝から雨になり、関東の梅雨入り宣言がでたということだろう。
紫陽花は梅雨の時期の日本を代表する花だ。イラストだと紫陽花にかたつむりが定番だ。しかし、実際にはかたつむりは紫陽花の葉に毒があることを知っており決して食べないそうだ。
それにしても、紫陽花の種類は多い。少なくても三千種以上あると言う。
先日親しい友人から珍しい紫陽花を頂いた。名前は「マジカルレボリューション」と言うのだそうだ。正に革命的な美しさだ。
この「マジカル」シリーズだけでも色々種類があるらしい。
紫陽花は、大きく分けると西洋紫陽花のようなこんもりとした手毬状の系列、額が花のようにまわりを囲む額紫陽花の系列、それに柏葉紫陽花のようなピラミッドのような形状のもの三つに分けられるらしい。
写真の紫陽花は西洋紫陽花の一種には違いないが、きっと妖艶な美しい名前がつけられているに違いない。

思い出したの一つ。
かつて布施明が歌って大ヒットした「シクラメンのかほり」という歌があった。作詞作曲は小椋佳だったと思う。
実はシクラメンには香りがないそうだ。また歌詞中にある「真綿色した」シクラメンは実在しないそうだ。小椋佳はそのことを知っていて、あえて歌詞に盛り込んだと言う。
そうしたら、数年後、香りのある真綿色のシクラメンが花屋に現れたそうだ。
夢は夢で留めておいた方が良い場合もあるとも言えるだろう。