俳句フォトエッセイ2024.03.03春光を集めて海の観覧車小山正見俳句フォトでは、気になった場所(もの)の写真を撮り、それを元にして俳句を詠むのが普通であり、推奨する方法である。しかし、この作品は俳句が先にできた珍しい例である。かつてお台場にヴィーナスフォートという商業施設があった。近くに住んでいたこともあって、気晴らしに時々出かけたことがある。隣に大きな観覧車があり、夜はネオンで輝いていた。それを思い出して、春光を集めて回る観覧車という句を詠んだ。ところが、この「回る」が問題だ。観覧車は回るものだ「回る」とわざわざ言う必要はない。この三文字に悩んだところ、横浜の観覧車が浮かんだ。そこで、春光を集めて海の観覧車としたら、句会でも人気があった。気を良くして、わざわざ横浜に観覧車の写真を撮りに出かけた。空が快晴でないところが少し残念である。
俳句フォトでは、気になった場所(もの)の写真を撮り、それを元にして俳句を詠むのが普通であり、推奨する方法である。
しかし、この作品は俳句が先にできた珍しい例である。
かつてお台場にヴィーナスフォートという商業施設があった。近くに住んでいたこともあって、気晴らしに時々出かけたことがある。隣に大きな観覧車があり、夜はネオンで輝いていた。それを思い出して、
春光を集めて回る観覧車
という句を詠んだ。ところが、この「回る」が問題だ。観覧車は回るものだ「回る」とわざわざ言う必要はない。この三文字に悩んだところ、横浜の観覧車が浮かんだ。
そこで、
春光を集めて海の観覧車
としたら、句会でも人気があった。気を良くして、わざわざ横浜に観覧車の写真を撮りに出かけた。空が快晴でないところが少し残念である。