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ラーメン屋またラーメン屋食の秋

小山正見

28日(土)の「ブレーメンを俳句フォト」は実に楽しいイベントとなった。
作品は、10月中旬以降商店街のコミュニティセンターに展示し、皆さんに見ていただく予定である。詳細が決まったら、またお知らせする。

写真のこの街角の店、工事が進んでいた。どんな店ができるかと密かに心躍らせていたら、ラーメン屋だということが判明。随分念入りに工事し、しっかりしたカウンターもできている。外には「なぎちゃんラーメン」のネオン看板。資金も投入し、腰を落ち着けて商売を進めようとする意気込みが感じられる。
この場所は、次々に店が変わる場所であった。以前もラーメン屋だったことがある。直近はケーキ屋だった。真向かいにコージーコーナーもあるが、何かの折にお土産の洋菓子を購入するには打って付けの店だったので、時々利用していた。その店が閉まって、半年。そして今開店を待っているのがこのラーメン屋なのだ。
それにしてもラーメン屋は多い。どの街でもそうだろうが、元住吉も例外ではなくなった。
駅の向こう側のオズ通りには、駅の下のけん、角を曲がればてっぺん屋、更に豚山と日高屋がある。その先に博多ラーメン長浜や、中原街道沿いには、野方ホープ軒。
ブレーメン通りには、なぎちゃんラーメンのほぼ向かいに東京油組総本店元住吉組、太陽のトマト麺、更につい先日開店したラーメン齋藤と麺屋すえよし。路地を曲がると徳島NOODLEぱどるが控えている。
こう数えあげいくと、元住吉も例外ではなくラーメン激戦区である。
正に、今やラーメンは国民食の様相を呈していると言ってもよいだろう。適当な値段で腹一杯食べられるし、食事時間もかからない。しかし、かつては、5、6百円で食べられたが、最近は1,000円を超える値段のものもある。吉野家や松屋の方がリーゾナブルなほどだ。
ぼくの尊敬するYさんは、毎日のように麺を食べているのだが、ぽくはその争いに絡む気が失せている。その原因は昔ながらの醤油味の細麺のラーメン、いわゆる東京ラーメンがほとんど姿を消していることだ。
時代が変わったのだろう。人の好みも舌の感覚も時代と共に変わるのだ。
年老いるとはこういうことで、居場所が少しずつなくなり、社会からはみ出されていくのだろう。
開店したら勇気を出して「なぎちゃんラーメン」の扉を押してみることにしようか。